本書は、主として企業オーナー及び組織再編に関与される実務家を対象として、とりわけ「100
%グループ内で行われる合併」に範囲を絞り、「課税上、安心して実行できる合併とはどんな合併なのか?」をテーマに解説を行う目的で刊行しました。
本書では、合併に伴って無用な納税負担が生じないよう、特に下記項目に主眼を置いて、具体的なパターン及びケースを交えて解説を行っています。
■合併が確実に適格要件を満たすか?
■繰越欠損金の引継制限・使用制限や資産の含み損の損金算入制限が課されないか?
■将来の税務調査における否認リスクへの対策は十分か?
加えて、検討漏れが起きやすい項目、合併の会計処理と税務処理の違い、筆者が実際に質問を受けた素朴な疑問に関するQ&A、申告書の書き方など、合併の事前検討から実行、将来の税務調査への備え方までを網羅する一冊としています。